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2009年7月10日 (金)

リゴレット

よく食事に来てくださるOさんご夫妻が、
僕のイタリアでの修行先『リゴレット』を訪れた。

Oさんは、僕に手間をかけるのではないかと気を遣って、
ご自分で予約をリゴレットに入れた。
出発間際に、予約を入れたことを教えてくれるつもりだったそうだ。

ところが、リゴレットから即メールが。
『ジジ(僕のイタリアでのあだ名)のお客様の予約が入ったよ』と。

リゴレットはエミリア・ロマーニャ州のレッジョーロというとても小さな村にある。
こんな田舎町に2つ星レストランがあるのだろうか?と思ってしまうようなところ。
(しかし、イタリアでは星付きレストランの多くがとても辺鄙な田舎町や郊外にある)


リゴレットの入り口

アクセスはとても悪い。

近くの比較的大きな街、モデナやマントヴァからのローカル列車は、本数がかなり限られている。

更に、レッジョーロ駅からは、バス・タクシーがない。

リゴレットで働くことになって、レッジョーロ駅に着いたとき、迎えに来てくれるはずのシェフ夫妻と連絡が取れなかった。

そこで、なんと、5キロの道のりを1年分の荷物を詰めたスーツケースとリュックを引きずって歩くことになった。

畑の一本道。とぼとぼ歩いていると、
突然!
凶暴なドーベルマンが追いかけてきて
必死で畑の中を逃げ回った。

命からがらたどり着いたリゴレットには、
誰もいなかった。

イタリアに来ていた他の日本人コックがそうだったように、僕も、
イタリア人のその場限りの口約束にだまされたのかなぁ、という思いが一瞬頭を掠め、
哀しくなった。
イタリアに行って、1度だけ日本に帰りたくなった
瞬間だった。

後で聞いたところ、
シェフの親戚に不幸があって、
仕事開始日が1日延びていた事を
僕が聞かされていなかっただけだった。



Oさんご夫妻は、リゴレットで食事をするために、レストランの上のホテルに泊まった。
ここは、最近シェフ夫妻が買い取ったホテル。

Oさんご夫妻帰国後、リゴレットの皆が元気に写っている画像をいただき、なつかしさ一杯。


オーナーシェフ、ジャンニと奥さんフルヴィアとスタッフ





Oご夫妻、食べ切れなかったドルチェはお部屋で



懐かしい、これ、作ってた!

Oさんご夫妻帰国後、マダム、フルヴィアからメール。
『ジジのお客様はとてもエレガンテだったわ。
美しいKIMONO姿にに皆釘付けだったわよ。』

そう聞いてとても鼻高々、嬉しかった。

昨年は、リゴレットの常連のお客様やフルヴィアのお兄さんが、
『リゴレッティーノ』に食事に来てくれた。

僕達の店を開店した今も
リゴレットと繋がっていて、
そして
『リゴレッティーノ』では
色々な方と知り合う機会が出来た事を
幸せに思う。

しんどい事も沢山あった3年半だったけど、
沢山の素敵な人々との繋がりの中で
僕らは毎日を過ごしている。

経堂イタリアン
リゴレッティーノ
東京都世田谷区宮坂3-12-8経堂鈴木マンション地下1階

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