イタリア

今日は2年振りの大雪とのこと。
雪のなかわざわざ、来てくださったお客様、ありがとうございます。

4年前のちょうど今頃。
モデナで大雪にあった。嫌になるほど毎日、毎日雪が降った。
イタリア最初の冬だったので、イタリアでこんなに雪が降るものかと驚いた覚えがある。


写真は最初に住んだモデナのアパートのベランダ。
寒くて座ることのなかったブランコだ。
そのアパートはドイツ人の大学生と一緒に住んでいた。
懐かしいな。

イタリア料理 リゴレッティーノ

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カフェ・コレット

カフェ・コレットを初めて飲んだのは十数年前。

知り合いのナポリ人のホームパーティーに呼ばれたときのこと。
色々なナポリの料理とワインをふるまってもらった後、最後に出たのが、カフェ・コレット。

グラッパ入りのエスプレッソだった。

エスプレッソの香ばしい香りと,
グラッパのほんのり甘く感じる華やかな香りが混ざり合い、なんとも言いえぬ良い香り。

食後酒と締めのエスプレッソを一度に飲むような感じだろうか。
満腹のお腹の消化を助けるようで、とても気に入った。

『ナポリのバールで飲む本物のカフェ・コレットはもっと旨い』
と言われ、
いつかナポリで本物を飲んでやるぞ、と思っていた。

初めてナポリに行ったのは、ちょうど4年前の11月だった。

日本から着いたばかりで、空腹と時差ぼけで眠れない。

ホテルの近くのピッツェリアで、ナポリの夜更かしの若者たちに混じり夜11時頃にピッツアを急いでほおばった。

そのあと、向かいのバールへ。

エスプレッソカップを熱湯の中に入れて温めておくのは、ナポリ式のカフェの入れ方。

その熱々のカップに入ったグラッパ入りのカフェ・コレットは、本当に旨くて、じーんとした。

ナポリに今いるんだな、と実感する味だった。

da Rigolettino

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イタリアからの小包

イタリアの修行先、リゴレットから小包が届いた。

びっくりした。

前にシニョーラにメールで、
『イタリアの料理雑誌をネットで取り寄せようかと思ってるんだけど、どこの雑誌がいいかな?』
と質問していたのだ。

というのも、イタリアにいる時に愛読していた料理雑誌を取り寄せようとしたら、廃刊になっていたのだ。

『何がいいか、考えておくわ』
という返事がきたのだが、
まさか、わざわざ雑誌を送ってくれるとは思わなかった。
それも6冊も!

感激だ!

da Rigolettino

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イタリアの暑い夜

昨日の気象庁の発表によると9月も残暑がかなり厳しいらしい。

イタリアではエアコンがある家はまだまだ少ない。
でも、さすがのこの数年の猛暑、急激にエアコンの売上げが伸びているらしい。

照りつける日差しで外は東京と同じくらい、またはもっと暑い。
木陰に入ると日本に比べ湿気が少ないため、少しは涼める。

日中はどこの家の窓も木でできた雨戸のような日よけを閉めている。
光は通さないが、風は入る。
だから、部屋のなかは昼間でも真っ暗だ。

でもこうしてないと、日中の暑い熱が部屋にこもって大変なことになるのだ。

電気代が高いので、みな昼間は薄暗い部屋で電気もつけずに過ごしている。

こんなイタリアの暑さを体験すると、1日のなかで一番暑い時間帯に休むよう昼休みを長く取る習慣ができたのも納得できる。

最近打ち水の効果が取り上げられているが、
モデナに住んでいるときそれを室内でやっているイタリア人がいた。

寝る前にベッドルームの床に水を撒くそうだ。
そして少し涼しくなったころに眠る、
と得意げに言っていた。

まあ、床が石だからできることだけど、でも翌朝起きたときは床はびしょびしょで大変じゃないかな、とちょっと不思議に思った。

住環境の違いが、思いも寄らぬアイデアを生むんだなぁと感心した話だった。



モデナ時代のアパート



da Rigolettino

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暑い暑い 夏の賄い

イタリアで働いた2件目のレストラン。
モデナの伝統料理の店だった。
その店ではランチ後、3時頃と、ディナー後の夜中1時前位が従業員の食事、『賄い』の時間だった。

まだ、涼しい季節は、ウサギやホロホロ鳥などを
余ったパンや、ランブルスコ・ワインなどと一緒に食べていた。それはそれは、もう腹いっぱい。

ところが一転、暑い夏になると、50代後半のオーナー夫妻の食欲が、激減する。
暑いので熱い料理を避けたがる。
そんな時、ナポリ出身の奥さんの『鶴の一声』で賄いに決まるのが、生野菜。

とは、言っても日本の僕らが想像するようなレタスなどの葉っぱ系のものではなく、
生玉葱、ウイキョウ、セロリなどをひたすらオリーブオイルと塩で食べるのだ。

バキバキ、シャキシャキ・・・。

確かにイタリアの野菜は概ね美味しい。特に、トロペアと言われる赤い玉葱やチポリーナといわれる葉玉葱などの甘さは格別だった。

ただし、それは充分に加熱した場合の話。

生の玉葱丸ごと1個ひたすら食べ続ける様を想像して欲しい。
辛いし、臭いし、真夜中に絶頂を迎える空腹をとてもじゃないけど、満たしてはくれなかった。

屋根裏部屋の僕の部屋には食べ物は何も無い。
夜中の1時に食事を摂ると、次の日の3時まで何も食べられないのだ。

『今日は食欲無いから、野菜!』
と奥さんが宣言すると、

頭の中は『ガーン!』って感じで2,3分
立ち直れない。

奥さんに
『ジジ(僕のあだな)、食欲ないの?あんまり食べてないようだけど』
って心配された。
僕のショックに気付いてもいない、チャップリン似のオーナーのおじさんは
『ジジ、これ(玉葱)食べた後、女とキスするなよ。臭いぞ』
と冗談を言ってはヘラヘラ笑っていた。

『玉葱・ウイキョウ・葉玉葱賄い』は、2日に1回のペースだった。
その度に奥さんに食欲を心配され、おじさんの、「女とキスするな」ジョークは繰り返された。

この夏、僕の体重は6キロ減った・・・。

同じ火を加えない料理でも、
生ハム・メロン等はモロモリいけた。
日本に居る頃、なんで生ハムメロンっていうものがあるのか、今ひとつ納得いかなかった。ハムはハム、メロンはメロンで別々に食べればいいんじゃないかなぁって思っていたのだ。

でも、真夏の、あまりエアコンのない、あったとしても日本ほど涼しくないイタリアで食べてこそ、生ハムメロンの料理の意味が判った。
メロンは甘みと水分補給、生ハムは汗で失われた塩分補給が出来るのだ。
生ハムメロンは素晴らしい!

もう一つ僕が生ハムメロンと同じ理由で好きだったのが、
生ハムとモッツァレラ・ブッファラ(水牛のモッツァレラチーズ)。
これが賄いの時はガンガンいけた。
(ただし、生ハム、モッツァレラはイタリアでも決して安くないので、
そうしょっちゅうは賄いにはでない。)

暑いので氷を入れて冷やした赤ワイン(ワイン通の方には怒られそうだけど、イタリア人は結構氷入れてた)やランブルスコは最高の組み合わせだった。

そんな、イタリアの思い出とともに、
前菜にモッツァレラ・ブッファラと、サンダニエーレ産の生ハムを加えてみた。

da Rigolettino

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ペッティネ その2

以前書いた、ホームページの写真、ペッティネの続き。

店でマッケローニを作るのに使っている道具、ペッティネは
モデナの調理道具屋さんで購入したものだ。

モデナ2件目の郷土料理のレストランで働いていた頃、
店のオーナーでソムリエのおじさんにペッティネが売っている場所を
尋ねた。

おじさんは、チャップリンに似た風貌で、動きもコミカルだった。
いつも冗談ばかり言っていた。そして他のイタリア人男性の例に漏れず、女性好きだった。
綺麗な女性がお客さんにいると、そのテーブルのオーダーを調理場に通す時、
『マッケローニ1つ!con passione!(情熱を込めて!)』と言ったり、
メルカートへ行く時は、途中に美人の女性が経営している店があって、必ずそこで道草を食っていた。

ある時一緒にメルカートへ行った時、二人で歩いていると、
おじさんが
『おい、いまの女の人見たか?』と言ってきたので、
見ていないと言うと、真顔で
『お前は本当に男か?女に興味ないのか?』
と聞かれた。

そんなおじさんだったが、仕事はいつも一生懸命だった。
ただ、早口で、字もド下手なので、イタリア語に不自由していたその頃の僕は、料理のオーダーが、耳で聞き取れず、目でも読めないので途方に暮れた。

ペッティネの購入先を聞いた次の日、
買い物に出かけたおじさんが、いつも以上になかなか戻ってこない。
調理場の、ナポリ出身の、気の強い奥さんが
だんだんイライラしてきた。
やっと戻ってきたおじさんが手にしていたものは、昨日僕が尋ねた
ペッティネだった。
代わりに買ってきてくれたんだ、と嬉しくなって
『ありがとう。幾らだった?』と尋ねると、
おじさんは、
『これは、俺からのプレゼントだ。これを日本に持って帰って
使いなさい』と言ってくれた。
僕のイタリアでの窮乏生活を知ってのおじさんの優しい心遣いに
感激した。

だから、店で使っているペッティネは、
正確にはイタリアで購入したものではなく、
プレゼントされたものだ。
だから、自分で買ったものより大切だ。
一生使っていきたい。

da Rigolettino

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リゴレットからのメール

我々の店名、『リゴレッティーノ(小さなリゴレット)』の由来となった、僕の修行先の2つ星レストラン『リゴレット』にメールした。
現在考案中の、次回新メニューで行き詰ったパーツのヒントを貰うため。

返事のが来た。
どうやら今年の『リゴレット』は8月いっぱいフェリエ(休暇)をとるらしい。

返事のメールは、僕の家族の事や僕らの店の事、店のメニューの事など色々気にかけてくれる内容で、
有難い気持ちで満たされた。

メールに添付されて、現在リゴレットで出している料理の写真も
送られてきた。
その写真を見て、ついニヤついてしまった。
その料理が、僕がまさに次回やろうと思っていた内容に酷似していたからだ。
いや、正確には、僕が考えていた料理がシェフ・ジャンニの料理に酷似していたのだが・・・。

『リゴレット』時代、僕は尊敬する師、ジャンニが生み出す料理のそのプロセスや思考過程を学び取ろうと必死だった。
彼がなにから発想し、何を美味しいと感じ、どのように1つの皿に仕上げていくのかを知りたかったのだ。

だから、僕が考える料理が彼に似てくるのは当然かも知れない。
今回の添付写真を見て、僕の体にジャンニの一部が確実に血肉となって宿っているのを実感した。

ただし、
『どうだ!まだまだお前は俺の領域には達していないだろう!』
と、その写真は語っているようでもあった・・・。

da Rigolettino 

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モデナその2

不思議な事があった。

部屋の掃除をしていたら、
モデナ時代に借りていたアパートの鍵が出てきたのだ。



てっきり、鍵は大家さんに返したと思っていたのに、
どうも合鍵の方を返しそこねていたらしい。

モデナ時代のアパート。
5階建てのその更に上の屋根裏部屋。
物置に使っていた部屋を大家さんの好意で貸していただいた。

恐ろしくホコリだらけで、窓枠には鳩の糞が積もって
窓が開かなくなっていた程の部屋を3日がかりで掃除して
住めるようにした。

屋根裏だけど、
大家さんの、これまた好意で、年代ものの家具や、貴族が使うようなベッド、大画面のテレビは使い放題だった。

外国生活の最初に、こんなに贅沢な暮らしが出来ていいのかな
と怖くなるくらい。

屋上も、独り占め。
街のど真ん中で、教会の鐘の目の前、
更に、セリエAのモデナ戦だってそこから
観戦できた。
洗濯物は1時間で乾いたし・・・。

振り返ると、
大家さん、その人を紹介してくれたモデナ在住の日本人Sさん、
レストランの人々、バールのおじさん・・・。

色んな人々の親切で、僕のイタリア生活は成り立たせて
もらえたんだ、と思う。


モデナのアパート屋上からの景色

da Rigolettino

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モデナ

お店のホールスタッフ畑中さんが
イタリアを旅行してきた。

僕が働いていたモデナへも
立ち寄ったらしい。


モデナのドゥオモ


行く前に訊いてくれれば
色々モデナの美味しいレストランとか教えてあげられたのに。

が、畑中さん、

モデナ駅で入ったトイレで
鍵が壊れていて3o分以上閉じ込められた挙句、
やっと外に出てみたら
土砂降りの雨で、
すっかりモデナを散策する気持ちが挫けて
そのまま滞在先のボローニャへ逆戻りしたらしい。

ツイテない。

先日いらした常連のお客様が
この夏ご家族でイタリアを旅行されると
仰った。

なんと、その方も
モデナを周遊コースに組まれる予定だとか。

旅行の話を伺ううちに、
自分がイタリア・モデナへ行くみたいな
気分になって嬉しくなった。

モデナには美味しいレストランがいっぱいあるが、
僕なら断然自分が働いた伝統料理店を
お薦めする。

日本人が連想する、
いかにもイタリアらしいレストランだし、
素朴な料理も美味しいし、
何より、オーナー夫妻に出会えば、
必ずイタリアを好きになると思うから。

実際お客さん達も、このご夫婦に会いに、
お喋りしに来てるような感じだったし。

お店の名前もそのものズバリ、
『出会い』というだった。

チャップリンに似た風貌で愛嬌を振りまくご主人と、
ぶっきら棒だけど、気風のいい奥さん、
僕と同世代の娘さんと彼女の小さな息子、
ウクライナ出身の女性二人。

イタリア語をろくに話せなかった僕は、
この人達から受けた優しさで、
この街が大好きになった。

ただし、彼らは相手がイギリス人だろうが、
ドイツ人だろうが、構わず
イタリア語でまくし立てる。
日本語は勿論、
英語も通じませんので、悪しからず・・・。



モデナのメルカート モデナ郊外のヴィニョーラのさくらんぼはこの辺りでは有名。

da Rigolettino

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